「星野道夫の旅」
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- 2016.09.03 Saturday
- 独り言
- 00:22
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- by 坂口火菜子(さかぐちかなこ)
ここに来ると見る夢の質が変わる。
日本でのウーマンズセレモニーが終わったあと、空っぽのように感じた内側が少しずつ震えだしてる。
ここの愛する人たちや、愛おしい子供たちの変化に心が震える。
ずっと見つめ続けてきた子供たちの変化は特に意識してる。
ここ、居留地独特の問題に傷つく子供をたくさん見てきたから。
だから、それらから守られ上手に成長している彼らに触れると、涙が出るほどの安堵感を味わう。
今日はそんなフィーリングの一日。
空にはダブルレインボー。
そして、また。
離れるからこそ感じられる愛おしさを同時に日本に向けて抱く。
ここから繋がる大切な人達を感じています。
願わくば、ここから送る祈りが、大切な人の明日を少しだけでも優しいものにできますように。
らぶ∞
今日、大切な友人が電話をくれた。
東京の友達に三宅洋平くんのことを伝えるために電話をしていると。
多くの場合は、『して良かった』と思えるけれど、ほんの幾つかの電話では悲しい思いもしたと。
かけた電話の会話の内容をシェアしてくれた。
『できることをしたくて』
彼女は少し有名な人だから、その分のリスクもある。
きっと、だからこそ届けられる声もある。
子供のため、愛する人のため、自分のために、自分がシンプルに想えることに素直に大切に進む彼女に触れて嬉しくもなり、勇気をもらった。
『できることを一緒にしていこうね』
しばらく会えていないんだけど、本当に大好きだなぁって改めて思った♡
ありがとう。
鶴田真由さんもこのように自分の声に乗せているんだね。
7月10日(日)投票日!
期日前投票も含めて♡
今まで投票に行かなかった、興味がなかった人にこそ注目!
彼らは無事に家に到着したようです。
私もやっと少しホッとした時間を過ごそうとしています。
本当に長かったこの一年。
でも、過ぎてしまうと短く感じるこの不思議。
様々な形で共に進んでくださった方へ。
そして、自分自身のために少し振り返っておこうかとここに。
『来年は日本で』と言われたのは、昨年の5月。
ウーマンズセレモニーに日本から参加された方を迎える準備の為に前入りした数日後のこと。
時に彼らの宣告は私を身震いさせる。
それ故に何度、「彼らに出会う前の自分に戻りたい」と願ったか分からない。
でも、「知る前の自分に戻れない」ということも、とうの昔に知っている。
帰国してすぐの7月。
『九州なら火を焚き続けられる場所があると思う』という、とみーの一声で九州を巡った。
表向きは「虹の戦士ひとり語り」という形で各地をめぐり、大地や水や木々にご挨拶をした。
セレモニーをやることを許され、また望んでもらえる大地と出会う必要がある。
8月再びサンダンスの為にカナダへ。
『来年は日本で』という彼らの意思をまた深く受け取る(涙)
『場所が見つからないのよ』と訴えると、
『心からクリエーターに祈りなさい』
いつも、この一言。
10月
前田せつ子さん企画で私の旅のお話会をさせて頂く。
ウーマンズセレモニーについて触れると、久しぶりの再会のりょうたさんが何かを呟く。
10月18日
大阪での「虹の戦士」を終えて帰宅するなり、りょうたさんから電話。
九州で『ひょうたん市場』を企画している吉田けんごさんを紹介され翌日に電話。
このセレモニーを日本でやる以上、欠かせないと感じていることが塩炊きで、その為海に近いなど私の中で最低限の幾つかの条件がある。
吉田けんごさんと話していると、何やらそれらの条件が一致している様子。
11月末
九州へ出発。
阿蘇に暮らす吉田けんごさん&のぶんちゃんに挨拶。
そして翌日には宮崎の都農へ向かいロトくんとめがねちゃんに出会う。
大地の主である木に挨拶。
その夜、まだこの大地の全貌は見えていないのに、ここでセレモニーをしている振動を感じてしまった。
翌朝、大地を見て驚く。
カナダの彼らの大地に生える木々や風と似ている。
この九州の旅を同行してくれたつりちゃん、あやちゃんも一緒にカナダへ行ったことがあるのだけど、似た大地にやはり驚いていた。
また、この大地の主である、ロトくん夫婦、そして、ここにひょうたん市場を築こうと進む吉田けんごさん夫婦の4名も、目的に向けて切り開いてきたこの大地に挨拶と祈りの意味を込めて何かしらのセレモニーをしたいと思い始めていた矢先の私との出会い。
セレモニーを「させてほしい」と「してほしい」が一致。
阿蘇に戻りけんごさん夫婦に挨拶に再び伺い、その別れ際。
見事な虹が一瞬姿を現した。
『もし、あなた(大いなる者)がこのセレモニーを本当に必要とするなら、その最良の場所を年内に私を導いてください』
私はそのように彼に祈るというか語り続けてきたのだけど、見事に完璧な場所へ導かれてしまった。
東京に戻り、はっきり言って私は泣いた。
平和とか、母なる地球との関係とか。
それはめちゃくちゃ大事にしたいし、できることがあるならしたいと小さい頃から思い続けてきたけれど、はっきり言って、ここまでやらなきゃならないのかと。
お金のこと、準備、時間、生身の人間には・・・少なくとも未熟たっぷりな私には大きすぎるプレッシャーだった。
果てしなく感じる彼のオーダーに答える決意を固めるまでに約3週間の時を要した。
ジタバタして、ネチネチして、いっぱいやさぐれて。
でも、とうとう年内には吉田けんごさんとロトくんへ「よろしくお願いします」と電話をした。
結局、大いなる者の意思と私の内なる真の芯の声はいつも一致している。
私の概念や思い込みやエゴなどの思考がいつも不安を生む。
頭から心へ問うのではなく、心から頭に問う旅。
それからの時間の流れは本当に早かった。
けんごさんやロトくんの周囲の仲間たちが「ウーマンズセレモニー」に違和感というか・・・引いているらしいことを聞いた。
電話やメールではどうしても埋められないものがある。
4月に九州へ伺った際。
20〜30名程の地元の方に集まっていただいて、セレモニーの説明をさせてもらう機会の時はリアルに口から心臓が何個も飛び出した(苦笑)
でも、その時間のおかげもあって、後に地元の方の心強すぎる、大きな力をいっぱい分けていただけた。
また、地震もあって多くの方の不安を受け取らせてもらった。
「セレモニーを決行するのか?」
「今の九州へ出向くなんて、どんだけ命をかけるのか?」など・・・。
けれど、私にはもはやカケラもの不安を抱く空きはなかった。
万一、地元の方の迷惑になるかもしれないことは避けたかったけれど、それはないと言い切ってくれる方々の存在。
そして何より、このセレモニーは大いなる者が望んでいることそのものなのだ。
彼を想う、彼の子供である私達がそれを目一杯形にしているのだ。
また一つ、また一つと増えていく心寄せる存在と共に。
むしろ、この時に九州の大地にご縁をもらいセレモニーをさせて頂く重要性というか、大いなる者の意思をそこに感じ、できることを大切に目一杯させて頂くことの他に選択は何もなかった。
同時進行でカナダの彼らとのやり取り、各地の方々とのやり取り。
そして何より、大いなる者との対話は本当に心身を使い果たした。
大いなる者との対話には少しばかりのエゴがあってはならない。
それこそ、ケネッチがよく言っていた、感情で選択するワケにはいかない。
その選択の先は関わる方々に良くも悪くも大きく影響を与えてしまう。
この時ばかりはとことん自分との対話を突き詰める。
ウーマンズセレモニーを今年、日本でやれて本当に良かったと思う。
このセレモニーは今こそ重要なのだ。
この社会の中で不安に駆られて、それを埋めるように頑張って、いつの間にか愛する人のことも、自分のことも褒められなくなり。
それは母なる地球との関係を自ら断つ行為に繋がる。
まさに「不安」がこの世界の歪を生んでいる。
その不安はどこから来てるのか?
誰が生んでいるのか?
ウーマンズセレモニーは大いなる者と先祖からの愛。
外で護る男性、ティピにこもる女性、それをさらに見守る女子供の愛。
愛を感じられる行為そのものだから。
宗教に属していても、いなくても関係ない。
私達は確かに愛されている。
『その愛を信じきることが一番難しい』とケネッチは話してくれたけれど、このセレモニーは言葉にも文字にも何物にも代え難い振動でそれを見事に体感する。
そして、男性と女性が本当に愛し合ったときに子供を授かるように、母なる地球の変動の時を乗り越えられる叡智は愛の先に授けられる。
各地で語ってくれたケネッチ、ノラ、クリフ。
『私達は皆さんをインディアンにするために来たのではありません。
クリエーターと先祖の愛をshareしに来たのです。
あなたがたの祖先も我々の先祖同様、血に流れる記憶を取り戻すための道具を沢山残していることを今回知りました』
彼らは本当にたくさんの刺激と学びを受けて帰ってくれた。
また、パズルのピースが埋まっていく。
血に流れる記憶。
一緒に思い出しましょう。
そして、母なる地球が変動するこの時を、共に生きることを許されましょう。
七世代前の先祖達と七世代の先の子どもだちと共に。